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松川ボックスを訪れる   

宮脇檀氏設計の「松川ボックス」がギャラリーとして公開されていると知り、
早速予約をして行ってきました。

見ることができないと思っていた名作住宅がこのように一般公開されるように
なり嬉しい限りです。本で見ていくら想像を膨らませても、実際訪れると印象が
だいぶ違ったりします。

「宮脇檀の住宅設計ノウハウ」という本の表紙にもなっている松川ボックス。
入ってみてコンパクトな作りに驚きました。

建具高さが1.8mで、中庭に面するサッシも同じ高さ。
広さもヒューマンスケールなので落ち着きます。

本でおっしゃっている通り「軒は低く低く」
「吹抜けとパネルヒーティングは対概念」
この時代にしては珍しい床暖房が1階の隅々まで入っています。
トイレまで少しパイプが伸ばされているんですよ。冬は暑いくらいだったとか。

吹き抜けを介してひとつの空間になっているのがとても魅力です。
「天井懐は薄いほどよい」と書いていますが、RCの屋根スラブに
直にプラスターボードを貼り天井としていることに驚きました。

今施工中の8坪ハウスは3段の廻階段があり、あれこれ悩んでいたので
「3段回りでも上り下りしやすい寸法になっているなぁ」と感心してしまいました。
狭くても階段は上り下りしやすくないとです!美しいだけではない、

人が住まうことをとことん考え抜かれた宮脇建築。改めて凄さを感じました。
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# by A_R_C_O | 2023-12-07 14:00 | 建築 | Trackback | Comments(0)

金物検査   

上棟後しばらししてから金物検査を構造の先生と行いました。金物はもちろんのこと合板の釘ピッチも全部見ました。抜き打ちではなく全部見て回ったのは初めてかも。2階も足場からスケールを当ててチェック。ちょっと怖かったです。指摘事項は後日私が再チェック。
UBが入る前に断熱材とボードを入れます。今回は建ぺい率10%を増やすために準耐火構造です。15mmの強化石膏ボードは重い!断熱材の隙間は発泡ウレタンで埋めます。保温浴槽の予定なので、お風呂は一度温めれば冷めにくいはず。
8坪ハウス、いつもよりも進捗が早いので間をあけずにまた来ます!
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# by A_R_C_O | 2023-11-27 12:30 | 8坪ハウス | Trackback | Comments(0)

上棟しました!   

8坪ハウス、先日上棟しました!
全面道路が狭く、材料の荷下ろしが大変な現場ですが、熟練の大工さんが手際よく組み上げてくださいました。
土曜日に上棟のお祝いをしたのですが、最強チームが集まり、また一緒に仕事ができると思ったら嬉しさが込み上げてきました。写真を何枚も撮ったのですが、前日の雨を防ぐためにブルーシートで囲ってあり、テーブル代わりの断熱材もブルーなので色味が良くないですね(苦笑)でもお施主さんに、美味しいお弁当を用意して頂き、幸せな会が開けました。素敵なお土産までいただき準備が大変だったと思います。
ありがとうございました!
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# by A_R_C_O | 2023-11-12 23:55 | 8坪ハウス | Trackback | Comments(0)

山梨の建築   

先日、山梨に建築を見に行ってきました。
まずは清春芸術村に開館時間ちょうどに到着!ところが臨時休館で中に入れず(泣)
多摩美出身の版画家さんが入り口にいらして、色々と話をしてくれました。
円形の建物はアトリエで、ラ・リューシュといいます。二十数室あるが満室とのこと。
どんなアーティストが制作しているんだろうと想像が巡ります。

外から安藤さん設計のギャラリーや藤森さんの茶室を覗き見て(悲)雑木林を散策。
まわりは別荘のような建物が点在するのですね。本気で住みたくなりました。

続いて甲府駅近くにある山梨文化会館へ。ここは要予約です。タブレットを手渡され、丁寧にわかりやすく案内して頂きました。案内してくださった方の建物愛がひしひしと伝わってきました。このビルは今でもフル稼働で使われていて、有名な螺旋階段はひっきりなしに人が昇り降りして活気がありました。増築できるように設計されていて、竣工後8年で増築したそうです。まだまだ増やせそうな構造をしていますが容積率が一杯らしく、やむなく隣にアネックスを増やしているそうです。
外壁はコンクリート小叩きという仕上げで、当時職人さんが一人あたり2㎡/1日しか仕上げられなかったらしく7ヶ月かかったそうです。増築部分は職人さんが集められず、吹き付けで似せて仕上げたそうです。他にもエピソードがあるので、興味のある方は是非訪れてみてください。長く大事に使われて幸せな建物だなと思いました。

その後、エバ ムエバという洋服屋+カフェ+ギャラリーのそれはそれは雰囲気のよい場所に行ってきました。建物に入るたびに「は〜、素敵。。。」と声を出してしまうほど。店員さんも皆上品でなんとも言えない世界を作り出していました。建築は奥野公章さん(同い年でした)他にもたくさんの作品を作られています。

翌日は前川國男設計の山梨県立美術館を見て、最後は知り合いの建築家の阿川さん(コエタロデザイン)が設計した住宅を訪れました。建築家仲間で感想を言い合いながら沢山勉強させてもらいました。
1泊二日でしたが、中身の濃い旅でした。

清春芸術村はいつかリベンジします!
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門の外から見ましたが、受付かっこいいです
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お隣にあるレストラン「ストーブ」
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山梨文化会館の食堂ちゃんと使われています
当時のままの椅子と床タイル
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螺旋階段
他に赤と黄色があります
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コンクリート製だった手すりをアルミダイキャストに交換し、
建物の軽量化に成功
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エバムエバ
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カウンターから竹林がみえます。
開口部のエッジが効いています
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# by A_R_C_O | 2023-11-04 23:00 | 建築 | Trackback | Comments(0)

粟津邸   

原広司設計の粟津邸に行ってきました。
あいにくの雨だったのですが、沢山のトップライトのおかげで明るい室内でした。
沢山の建築家の方が訪問され素敵な写真をSNSにUPされているので、私は気になったところを数枚。実は幾何学的な住みにくい家を想像していたのですがとんでもない、住まいとしての機能を十分保ちつつ、原さんの哲学が形として現れるすばらしい建築でした。今後も企画を考えて開放するとお聞きし安心しました。今度は晴れた日に訪れてみたいです。
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傾斜地ですが庭が広くて驚き
お隣は見えずに庭だけ見える窓いいですね
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RC造にタイルの床素敵です
正面下がるとアトリエ
とにかく明るい
訪れるとアトリエの天井高さに驚きます
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奥が主寝室
シンメトリーの照明は他にもあります
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機能的家具でベットとデスクをわける
ストライプの壁の目地と収納家具が豊富なので佐賀邸を連想したのは私だけ?


# by A_R_C_O | 2023-10-11 14:04 | 建築 | Trackback | Comments(0)