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温熱について常に考えています   

私は家で「換気扇つけた?消した?」と家族に嫌がられるくらい日に何度も言います。

なぜって、換気の仕方で室内環境が変わるからです。


通常の一戸建て住宅であれば、24時間換気用の換気扇は2、3個付いています。

この小さな換気扇で家の汚れた空気を大体2時間で入れ替えています。

同時にそれだけ熱損失があるということ。

お風呂に入ったり、料理する際に大きな換気扇を使えばもっと大きな熱損失になります。


各部屋には給気口が必ずついていますが、気密性の高い家では、

この給気口から入ってくる冷たい風が不快に感じることもあります。

なので、理想は熱交換をして室温を変えずに換気をすることです。


我が家は予算の関係で、残念ながら普通の換気扇がついているだけです。

(なので口うるさくなるのですね)

全館空調を採用していれば、ここまで神経を使わなくてもよかった。。。

全館空調がベストといわけではありませんが、熱交換のできる換気システムを

採用するのがベストです。


今は色々なメーカーからさまざま換気システムが出されています。

どのシステムにするのかが悩ましいところ。

どの温熱地域に建てるのか、どんな形の家なのか、工務店が工事し慣れている

のはどれか(金額にも影響)によって選びわけます。


他にも、床下エアコンがいいのか、1階天井裏に熱交換器を入れてダクト

を部屋にもっていくのがいいのかなどなど、

我々設計士はヒアリングしながら空調・換気方法を決めていきます。


そして、もっと大事なことは、自然のエネルギーを上手に使うこと。

東京に建てるのであれば、北欧のようなトリプルサッシは不要と私は考えます。

そこまで外気温は下がりませんし、せっかくの日射を取り込みづらくなるからです。


サッシは性能がよいもの、メーカーで何段階かあれば上位のものを選ぶことをおすすめします。

窓からの熱の出入りは凄まじいものがありますから。


庇を設ける、すだれを利用するなど日射をコントロールすることもおすすめです。

どこの窓をどのタイミングで開けるかも大事。。

建築家 堀部安嗣さんは「よい船乗りのようにコントロールしながら住むことが大事」

とおっしゃていました。

機械の力を借りながらも、住まい方も大切になってきます。


こんなことを日々考え続けております。


8坪ハウスは南側に隣家が迫っているので、大きく庇を出すと圧迫感を感じてしまいます。
そこで出は40センチに留め、フックをつけました。日射が厳しい時期にはタープや簾をかけてもらいます。
日照シュミレーションで冬の光は十分入ることを確認。




# by A_R_C_O | 2024-07-22 16:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)

ルームツアー   

スマベルさんが自宅を素敵に撮影して下さりました。
こちらから視聴できます。
 ↓
ルームツアー

写真は我が家の小さな畑になったオクラです。
本当に小さな畑なのですが、ミニトマトやハーブが採れて
重宝しています。
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# by A_R_C_O | 2024-07-13 10:37 | ちょっとしたこと | Trackback | Comments(0)

粕谷修朗 個展@黄色い鳥器店   

昨日は設計仲間の阿川さんと国立でランチをした後、黄色い鳥器店へ。
目的は粕谷修朗さんの器展。お皿を一枚購入しました。
粕谷さんが在廊している日を狙ったので、お話しする事が出来てよかった。
お人柄が作品に表れているなぁ。
器好き、粕谷さんファンが大勢訪れていましたよ。

家に帰ると娘に「みどりさんと何食べてきたのー?」
と聞かれ、正直に答えると羨ましそうにするので夜もパスタに。
購入したお皿には鯛のカルパッチョを盛ってみました。
皿がいいと食材が映えるなぁ。
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包装紙が可愛い♡

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雷雨の中娘のバレエの送迎をしたので仕上げは夫に任せました
どんな風に盛っても美しい
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フルーツトマトとモッツァレラのパスタ
娘の大好物
携帯から「今ガス着けて!トマト炒め始めて」と指示出し(笑)

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# by A_R_C_O | 2024-07-07 08:20 | 生活 | Trackback | Comments(0)

アンジェロ・マンジャロッティー   

沢山の建築関係者が観に行ったようだけれど、マンジャロッティのドキュメント映画を早稲田大学の大隈記念大講堂で無料で上映するというので行ってきました。この大講堂には天窓があるのですね。照明を消して開けてくださいました。歴史のある重厚な作りの建物に、こんな仕掛けがあるなんて知らなかった。

講堂入口にはその昔在籍されていた諸角敬さんがいらっしゃいました。映画の冒頭で諸角さんが作られたミラノ駅ホームの模型が出てきます。壇上でコメントもされていましたよ。映画はマンジャロッティーの興味深いエピソードを関係者が語っていく流れで、「名もない職人が作り出したものこそすばらしい」と無名の精神を持っていたことを知りました。あるデザイナーのことを酷評していておもわず吹き出してしまった。

講堂の近くに、村上春樹ライブラリーがあり、隈研吾さんがリノベーションを手掛けられたので、こちらも見てきました。正面のうねる木のルーバーはアコヤを使っています。酢で防腐処理されたこの材は素材として優秀です。いつか使ってみたい。館の中ではカフカ展をやっていました。学生の頃「変身」を読んでなんとも言えない気持ち悪さと悲しさを覚えました。でも嫌いじゃない世界です。このライブラリーだれでも自由に入れるのでおすすめです。ジャズ好きの村上さんで有名ですが、ジャケットが飾られていたり、いいスピーカーで曲が流されていたりと贅沢な空間です。
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# by A_R_C_O | 2024-06-23 13:21 | 建築 | Trackback | Comments(0)

サンサーベイヤー   

家の前の造成工事は終盤を迎えております。
連日の騒音と揺れに耐えましたー。

20棟家が建つそうで、我が家の目の前にも当然建ちます。
それは最初から想定していたので、むしろ8年間畑のままだったのが想定外でした。

太陽の動きがシュミレーションできるアプリを使い、冬至に2階リビングに
どう太陽光が入ってくるか見てみました。
家が建っても影響ないですね。

冬の間庭の芝に陽が当たらないので、そこが心配なところ。

西側は道路になるので、竣工当初から考えていた木塀の図面を書き始めました。
こちら側には小さな畑があるので、通行人の目線を遮りつつ、足元に陽を入れるには
隙間をどうあけるか悩んでおります。
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猛暑に備えてエアコンを追加しました。
普段はほぼ使わないです。猛暑の日にお客様がいらした時用。
1台が故障した時の予備にもなるので。

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庭に立って見上げた空。
太陽の軌道は7月を想定
朝9時頃から陽が入ります。
家を建ててから、方位の影響力の大きさを感じています。



# by A_R_C_O | 2024-06-06 10:46 | S邸 | Trackback | Comments(0)